現在のところまでSEOの原則は変わってはいなくて、結局のところ

「ユーザーにとって有用な情報を作れ。」

しかないのである。
Googleというシステムはユーザーにとって有用な情報を検索結果の上位に表示するシステムである。
ということで、有用な情報をつくりさえすれば、いずれはGoogleが検索結果の上位に表示させてくれる。

というのが基本的な考え方だ。
もし、上位表示しないのであれば、以下のふたつの状況が考えられるということである。

  • 有用な情報を作ったと本人は思っているが、客観的に見たらそれほど有用とはいえない内容だった。
    言いかえれば独りよがりな内容
  • 実際に有用な情報であるにも関わらず、Googleが有用であることを理解できない

このふたつのパターンである。
SEOがうまくいかないのは圧倒的に前者のパターンである。

後者のパターンはまあまれで、
「こんなにいいものを作っているのになんで上位表示できないんだよ!」

とGoogleに対して憤りをぶつけている人も多いわけだが、大体は的外れ。

「その情報ってコタツの中でも作れるよね?」
「ユーザーが知りたいことってそれじゃないよね?」
「他の人がすでにそれより詳しく書いているよね?」

といったケースが大半だ。
憤りをGoogleにぶつける前に自らを振り返ってみるべきなのである。
まあ、本当に後者のパターンもあるのだが、それは本題と関係ないので今回は一旦おいておく。

さて、本題。

「2030年のSEOはどうなっているか?」

である。
私の予想は全く変わっているというものだ。
良い情報を作ればSEOで集客できたという時代は、2025年ぐらいには終わるのではなないか?と予想する。

いわゆるゼロクリックの問題だ。
Googleが生成した情報が検索結果の面に占める割合は非常に大きくなっている。

ページにGoogle広告は表示されているが、その他にナレッジパネルやローカルパック、ニュースといった様々な要素が差し込まれる。

検索結果表示

このピンクで囲った部分が通常の検索以外の要素が差し込まれた部分である。
例えば右上の「検索エンジン最適化」の部分だけ読んでそれで満足する人は、検索結果のどの箇所もクリックしない。

近隣のサービスを提供している会社や店舗を探している人は、マップをみてそれでおしまいになるかもしれない。

といったように徐々にGoogleはGoogleが収集した情報を基に、様々な情報を独自にまとめて作るようになってきている。
ゼロクリックという現象が顕著になってきており、約50%のユーザーが検索結果の表示されてもどれもクリックしないという状況にまでなってきているわけである。

この状況は進むことはあっても、戻ることはないと私は確信している。

Googleが目指している方向は、究極的にはユーザーが知りたい情報を即座に手に入れられるというシステムである。
ユーザーが見たいものは、ページ全体とは限らない。
例えば「富士山の高さ」と検索するほとんどのユーザーにとっては「3,776メートル」という答えだけが知りたいわけである。
実際に「富士山の高さ」と検索すれば、そのような数字が表示される。

検索キーワードがこんな簡単な検索意図であればもうすでにGoogleは検索結果に直接答えを出すことができる。

将来的にはもっと複雑な問題に対して答えを出せるようになるのではないか?
と思うわけである。

現在でもすでにニュースやプレスリリースといった文章は、AIを使った自動生成が実用化されている。
このような技術を推し進めることで、様々なWebサイトにある情報から自動的に文章をGoogle自身が生成できるようになると思うわけである。

例えば「将棋 歴史」と検索したら、ボードゲームとしての将棋の歴史のページからは、インドのチャトランガからの様々な伝搬の話題を取得する。
日本に渡ってきてからは御城将棋といった話題のページを。
江戸時代の歴史の話を別のページから取得、そして昭和以降は現代の様々な歴史を取得するといったあんばいである。

これらをつなぎ合わせて自然な日本語になるようなページを生成するのではないか?
その上で更に詳しい情報を知りたい人に対して、該当の章立ての部分の参考URLをいくつか表示するようになるのではないか?

と思うわけである。
Googleが完全にコンテンツまで生成してしまうということである。

「英語 勉強法」

といった検索キーワードの場合は、質疑応答をして最終的に最適な答えにたどり着けるようにするのではないか。
現在Amazonのスマートスピーカーには、質疑応答する機能がある。このような機能は検索においてもいずれ実装されると思う。

「英語 勉強法」

であれば、「勉強の目的は?」というような質問が表示される。
これに対して「留学」と答えると、それに応じて次の質問で「現在の語学レベルは?TOEFLのスコアがわかれば入力してください」といった感じで質問が続き、最終的には質問者にピッタリの学習プラン(と思しき)が表示される。という感じである。

検索エンジンはあくまでWeb上にあるページを単に表示するのではなく、人間がまとめて提示するような感じのシステムになるのではないか?
と思うわけだ。

こうなるとSEOというものは根本的に変わってくるだろう。
良い情報を作ることは、Googleに対して良い情報を与えることにつながっても、かならずしも自分自身のWebサイトへの集客にはつながらないという時代になるのではないか?

ゼロクリックが9割という時代になると私は予想してみる。

ではこれからSEOはどうすればいいのか?

これに関してはSEOでどうするか?という対策はないと思う。
SEOはGoogleという他者が運営しているシステムに乗っかっておこなう集客手法である。
どこかの一企業が運営しているシステムに全てを委ねるというのがそもそも危険なのだ。
下請けの工場が、元請けに切られたら廃業せざるを得ないのと同じである。

確かにSEOは大切であるのだが、SEOはあくまで集客の一手法にしか過ぎない。
もともと、Google検索がなかった頃であっても、色々集客はしていたはずなのである。
その頃に比べれば様々なSEO以外の集客手法がある。

SEOがなかったとしても、昔よりははるかに楽なはずだ。
様々な集客手法に取り組み、徐々にSEOへの依存を減らすというのが私の結論である。