自分自身をアフィリエイターと定義することについて

札束 Webマーケティング

私は自営業者なのであるが、アフィリエイト収益とSEOのコンサルティングの2つを生業としている。
でも、アフィリエイターと言われるのは非常に嫌である。

何故か?

というと、アフィリエイターという仕事は収益そのものを目的としている。
よく、札束をビラビラさせて「こんなに儲かる」みたいなイメージである。

札束

あんまりいい感じの写真でもないが、とにかく札束のイメージ。

「私は貧乏で食べるものにも困っていたのですが、アフィリエイトを始めてからいつでもハワイに行けるようになったし、外車も買うことができました。」

みたいなキャッチフレーズで、人を釣って法外な金額のアフィリエイトの教材を買わせるわけである。
その手の輩が多く、アフィリエイトというととにかくうさんくさいというイメージが定着している。
マルチ商法的なインチキ商売というイメージを持っている人が多いだろう。

そして、もうひとつ私としてはアフィリエイトを嫌いな理由がある。

それは「自分が儲かればいい」という考えである。
嘘の情報を書いたり、消費者にとって不利な情報を流したり、本当はもっといい情報があったとしてもそれをあえて隠しておいたりするわけである。

例をいくつか挙げてみよう。

  • 医療従事者でもないド素人がそのへんから拾ってきた知識で適当にコンテンツを作ってSEOで集客する
    その中に書いてあることをそのまま実施すると、むしろ健康にとって害になるような内容が書いてあったりする。
  • 報酬の高い商材をホメて買わせようとする
    大体においてアフィリエイト報酬の高い商材ってろくでもないものが多い。
    世の中にとって不必要だったり、競合の製品に比べて品質や価格が劣っているといったケースだ。
    ぼったくっているとしか思えない健康器具とか、市販の化粧品とほぼ同じ成分なのに10倍もするような美白化粧品とか。毎日飲めばガンが治ると称するサプリとか。
    こういうアフィリエイト商材は消えてなくなって欲しいと思う。

この種の嘘が多いのがアフィリエイトである。

世の中に職業の貴賎はないという言葉があるが、私はこれは間違っていると思う。
職業に貴賎は確実にある。

賤業は確実にある。
それは「心のなかに嘘がある職業」だ。

自分では買わない投資用マンションを「儲かる」と言い張って売ったりとか、
リスクをあえて隠して商品先物を売ったりとか、
ガンが治るわけもないサプリを嘘の体験談をでっち上げて「治った」と書くとか、

このような職業はまごうことなく賤業である。
こういう意味で、嘘のあるアフィリエイトは「賤業」だと私は考えている。

しかし、価格.comはアフィリエイト収益で利益を得ている。しかし、アフィリエイトという雰囲気はまったくない。
アフィリエイトではあるが、賤業ではない。
世間ではそもそも価格.comはアフィリエイトサイトだと認知されていない。ほとんどの人は「メディア」だと考えているであろう。私もそう思っている。

では「アフィリエイトサイト」「メディア」この認識の違いはなんであろう。

それはサイトの集客の最大の目標が収益を直接目的にしていない(少なくともそうは見せていない)ことである。
役に立つ情報を提供することで、結果として収益を得ているわけである。

これは大半のインターネットメディアがそうであって、まず最初に「役に立つ」があり、その結果として収益があるわけだ。そういうわけで役に立つがある価格.comはまごうことなくメディアなのだ。

近江商人の「三方良し」という私の好きな言葉がある。

「売り手良し」「買い手良し」「世間良し」

商売にはこの3つが必要である。という心得だ。世間から支持を受け、収益化に成功にしているメディアにはこの3つが必ずある。
いわゆるアフィリエイトは、アフィリエイターが「売り手」、広告主が「買い手」にあたる。
そこで世間とは何かというと一般ユーザーである。
一般ユーザーにとって害を成すなら三方よしではない。

一般ユーザーから支持を受けた結果として収益を得るのがメディア、一般ユーザーを騙してもいい、あるいはそこにまったく想いを致さないのがアフィリエイトサイト(だめなという形容詞を付けたほうがいいのかもしれないが)だと思うわけである。

というわけで、「世間よし」を追求するべき、結果としてそれは世の中の人にとって役に立つもの、情報を提供するならば、それはメディアなっていくしかないのである。

というわけで、アフィリエイトと自らのビジネスを定義するのではなく、メディアであるべきというのが私の持論である。
私はアフィリエイト収入を得ているが、アフィリエイターだと思われたくないのである。

アフィリエイトをやってはいるが、嘘は書くつもりはまったくないし、儲かることよりも「役に立つ」をまず先に考えて私はコンテンツを作っている。
なので、アフィリエイターとくくられると嫌なのである。

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