予算が潤沢にあればアユダンテ株式会社・株式会社JADEこの2社のいずれかに依頼すれば間違いはない。
私はSEOの業界にもう15年以上いるのだが、絶対に間違いないのはこの2社だけだと思う。
コンサル料金について詳しくは分からないが、ざっくり月額100万円以上、総額では500万円程度になるのではないだろうか?
いくらコンサルティングの品質が良いからといって、この金額を払える会社は少ないだろう。
このような費用を払える会社はそうそうはないので、この2社に頼める会社はまずないはずだ。そこで、それ以外のSEO会社に依頼することになるわけだが(知らなければそもそも上記の2社に頼まないだろうが・・・)、そうなった場合には「運」があることを知っておくとよいだろう。
SEOという仕事は職人芸で、誰がやっても同じ成果が出るわけではない。というか、天と地ほども開きがでる。おそまつなSEO担当者にあたったら、現在よりも逆に検索流入が大きく落ちるという事態すら考えられる。
そこで、誰が担当するか?が重要になってくるわけであるが、有名なSEO会社の中では数人(1人~多くて5人ぐらいかな)スタープレーヤーがいて、そのSEOコンサルタントが担当してくれたらラッキーである。
しかし、そのような凄腕のSEOコンサルタントは直接案件を担当することはあまりない。担当することがあっても、たまに見てくれるだけという感じである。案件数が多すぎてとても面倒を見られないからである。
そこで普段は社内の他のコンサルタントや、社外のフリーのコンサルタントが担当することが多い。
実際、SEO関連の求人情報を見ると、有名なSEO会社がフリーのSEOコンサルタントを業務委託で募集していることが非常に多い。フリーのコンサルタントはピンキリで(私もその一人ですね)、トップレベルの知識・経験を有する凄腕もいる反面、素人に毛の生えた程度のコンサルタントはその何十倍も存在する。
有名なSEO会社であっても、素人に毛の生えた程度のコンサルもいるのである。
私の経験であるが、とある誰でも知っている超大手企業のWebサイトのアクセスが減って回復しないという相談があった。
有名なSEO会社にそこそこの月額を払っていたようなのであるが、どうにもうまく行かなくてセカンドオピニオンとして私のところに話が回ってきたのだ。
会議室に通されて、まずSearch Consoleを見せてもらった。
「あ、これはだめだわ。」
とすぐに気がついたのである。
httpsとhttpのページが混在していて、一本化(専門用語では正規化という)されていなかったのである。どうやらリニューアルの際にhttpsに変えたようなのだが、その作業に漏れがあってWebサイトが2つに別れた状態のままになってしまっていたのだ。
実際にhttpsとhttpでアクセス半分ずつというような状況になっていた。そりゃあ、アクセス減るに決まってる。ある程度SEOが分かる人であれば一瞬でわかるような初歩的なミスである。こんなこともままある話である。
逆に評判の悪い会社であっても力量のある担当者もたまに存在する。SEO業界って狭いので「あそこはだめだ」という評判もかなり広く共有されている。そんな評判の悪い会社でも力量のある人もいたりする(まあ、すぐに転職しちゃうのが普通だが)。
会社で選ぶのは難しく、誰が担当するかによるとしかいいようがないのである。
SEOを絶対成功させたいと考えるなら、会社に頼むなら会社の中の指導員的な立場のコンサルタント(以下マネージャーという)を担当につけてもらうことを確約してもらうことである。補佐の担当者はつけてもらってもいいので、マネージャーに主担当者となってもらうのである。
連絡をマネージャーにするようにすれば、マネージャーが全て目を通さざるをえないのでレベルの低い担当者が実務を行ってもあまりひどいことにならない可能性が高いだろう。
ChatworkやSlackといったビジネスチャットを使っている場合は、マネージャーを必ずTOに含めるのである。
もし、SEOコンサルタントを会社ではなく、フリーのコンサルタントを選んでもよいのであればフリーのコンサルを選ぶという選択肢はいい選択肢である。
これは自分がフリーだからポジショントークとしてこういっているわけではない。
個人に頼めば確実にその人が請けてくれるため、リスクが少ないからである。
ではフリーのコンサルタントはどうやって選べばいいのか?
これについてはずばりお勧めの方法がある。
トップクラスのSEOコンサルタントがtwitter(現X)でフォローしているSEOコンサルタントに頼むのである。
ではトップクラスのSEOコンサルタントとは誰?なのだが、ここで3人挙げておきたい。この3人はSEO業界では知らないものがいない、誰もがひれ伏す大御所である。
自分も正直この3人には生まれ変わってもかなう気がしない・・・。
- 住太陽氏
@motoharusumi
1999年からSEOに従事している業界の最古参。書籍や講演も数多く行っており、国内で最も詳しいSEOブログを執筆していることでも知られている。「社内でSEO(検索エンジン最適化)を実践する中小企業を支援」を参照のこと - 渡辺隆広氏
@takahwata
1997年からSEOに従事している業界の最古参。SEO業界のご意見番として渡辺氏の発言は重みをもって受け止められている。「検索にガンガンヒットさせるSEOの教科書」はもう15年も前の書籍であるが、今でもその価値を失っていないSEO担当者のバイブルとされている。 - 辻正浩氏
@tsuj
言わずとしれたSEO業界の「神」である。氏のクライアントの検索流入は実に日本全体の5%に昇るといわれており、検索エンジンの挙動や変化への知識について、氏の右に出るものは国内にはいないとされている。
この3人がフォローしているフリーのエンジニアであればまず間違いない。
単にフォローしているだけではなくやり取りの履歴も見てみると更に安心である。
twitterの中の検索で、「@motoharusumi @tsuj」と検索してみると、住太陽氏と辻正浩氏のやり取りが見られる。このような感じで、この中の3人のいずれか、あるいは複数と盛んにやり取りしている履歴があれば、まず間違いない、いや絶対間違いないというところである。
この方法はSEOのフリーのコンサルタントを探す上で本当にお勧めである。SEOコンサルタントを真剣に探しているのであれば是非やってみていただきたいと思う次第である。
ちなみにこの方法は、SEOの会社の中で誰が力量のあるマネージャークラスの人物なのかを調べる方法としても有用である。
これ広まったら、悲惨なSEO担当者と契約する人が減っていいと思う。是非参考にしてほしいと思う次第である。
コメント