2020年5月にGoogleのコアアップデートがあった。
よく聞かれるのが、

「今回のアップデートで検索順位が下がってしまったのですが、どうすればいいのでしょうか?」

である。しかし、残念ながら何もできることはない。
コアアップデートとは、検索エンジンのコアとなる部分の変更である。
どこそこの部分が変わったからこう対応すればいい、というものではないのだ。

検索エンジンとは情報を人間が評価するような指標で、役に立つ順序で並べ替えて表示をするシステムである。
たとえてみれば一人の審査員が選ぶ毎月発表される文学賞の選考のようなものだ。
審査員が誰だかということはふせられており、不定期にコロコロ人選が変わるとする。

選考に選ばれた作品を分析して、

「この審査員はこんな感じのストーリ、文体が好きなんだ」

ある月を境に、まったく違う作品が選考に残るようになったとする。
審査員が変わったということだけはわかる。でも、どういう観点が違うのかを分析しても意味はないだろう。
なぜならば全く違うものだからである。

なので、この審査員の傾向を見てとか、前回とどう変わったかということを考えることに生産性はまったくない。

なので、この文学賞を狙うなら、
「とにかくいい作品を書け!」
しかないわけである。

Googleのコアアップデートは定期的に行われている。
だいたい3ヶ月に1回ぐらいのペースである。
その度傾向を分析するというSEOの情報が出回る。それそのものを否定はしないが、それを知ったからといって何らかの生産性に寄与するわけではない。
Googleは常にユーザーにとっていい情報を提供するように努力し続けている。
であれば、文学賞と一緒で「いい情報を提供する」ことに注力するしかないのである。

さて、それでもあえて5月のコアアップデートを総括してみるならば、

「個人や零細企業のサイトの評価を下げた」

ということは確実に言える。
以前からYMYL領域キーワード(健康や財産に関わる重要なキーワード)に関しては、官公庁や大病院、有名クリニックなどを優先していた。
2016年にDeNAが運営するWELQが嘘八百の健康記事を大量に作成して、検索上位を独占したため社会問題化した。
それ以降、YMYL領域に関しては信頼性が高いと考えられる団体が運営しているページを優先的にGoogleは上位表示させるようにしたわけである。

そのYMYL領域という独自の領域の境が徐々になくなってきているのが現在である。
どんなキーワードであっても、信頼性が高いと考えられる運営団体が運営しているサイトの評価を高めるようにしたようなのである。
これは多くのSEOの有識者の指摘があり、私も全く同じ見解である。

個人ブロガーにとっては非常に厳しい評価基準になったと言わざるを得ない。
有名ブロガーでも大きく検索流入を落としているし、役立つ情報を配信している病院の院長先生の個人ブログなどもそうだ。
かくいう私のアフィリエイトブログも検索流入は半分以下になった。
半分程度でとどまったというのはまあ上出来というぐらいだ。

で、これに対して恨み言を述べてもどうになるわけでもないので、個人という枠をはめられた中でその中の一番を目指して頑張るしかないわけである。いつかは報われると信じていい情報を作り続けるしかない。