SEOの質問「SEOの効果はどれくらいで出るのか?」

SEO

これはよく聞かれることなのだが、まさしくこれは答えられない質問のひとつである。

SEOにおいてやったほうがいいこと、やったほうがいいかもしれないことは非常に多数あって、その内容によって効果が出る期間も効果も異なる。
また、AというWebサイトで効果があったことで、Bというサイトで実施してみた場合に効果がでないということも非常にたくさんある。
むしろ効果が出ないことのほうが多いといっていいかもしれない。

SEOのために10個の対策を行ったとして、顕著な結果が出るのは1つかせいぜい2つ。残りの8つは成果が出ないというぐらいが普通である。
また、一見成果が出たと思った場合でも、行った対策の結果であるかどうかはまったく不明である。

何もしなくても検索順位は上がる時は上がるし、下がる時は下がるのである。

とはいえ、しいてこれくらい時間がかかるのではないか?という目安を書いてみたい。

早く成果が出る施策

構造化マークアップ

FAQやQ&Aといったリッチリザルトが検索結果に表示されるようになるのは時間がかからない。
Search ConsoleにあるURL検査で登録を促せば、早ければ数分で成果が出る。
例えばFAQはこんな感じに表示される。
FAQリッチリザルト

この下のふたつの問いの部分がFAQである。
これはJSON-LDという文法に従って、記述してやりGoogleがインデックスするとほぼ即座に検索結果に反映する。書き方はこちらに詳しく書いてある。

まあ、これを書いたからといっても検索順位が上がったり、検索流入が増えるとは限らないのだが、目に見える形で即座に結果が出る。

また、Googleしごと検索といったリッチリザルトも非常に反映が早い。
求人情報として表示されるようになると、ここからの応募が期待できる。
この方法はこちらに詳しい。

特にこの構造化マークアップは、SEOを取り組み始めた頃に成果を見せることができるのでお勧めしたい。
SEOは普通はなかなか成果の出ない取り組みなので、懐疑的な目で見られることが多いのだ。そこで、すぐに成果の出る取り組みを行って「なんかSEOってできるみたいだ」と関係者にプレゼンするのに有用なのである。

meta descriptionの変更

検索結果に表示される灰色の説明文である。ここも変更してやれば数日程度で検索結果の表示が変わる。
これも直接検索順位には影響しないが、魅力ある説明文にすることで検索流入を増やすことにつながる。

Googleニュース対応

ブログやニュースについて扱っているサイトであれば、是非やるべき施策である。
Googleニュースに表示されるようになると、Googleからの流入が見込める。

Googleニュースに表示させるためには、コンテンツをGoogleにニュースであるとわかるように送信してやる必要がある。方法はこちらが詳しい。
これも反映が非常に早く1日程度で成果が出る可能性がある。ただし、技術的には対応できたとしても、情報の質が低いとGoogleから判断されれば、まったく効果がない。

Googleマイビジネスへの登録

地域性のあるビジネスであれば絶対やるべき施策である。
例えば「歯医者」と検索すると自分が今いる周辺の歯医者の場所がマップに表示される。
このマップに表示されると顧客の増加が大いに期待できる。Googleマイビジネスに登録すると、マップへ表示される確率が大きく上がるのでまずはやっておきたい。
これも手続完了から数日程度で成果がでる。方法はこちらが詳しい。

時間がかかる施策

コンテンツの制作

新しいコンテンツを制作した場合、早ければ2週間程度で検索結果に露出し始め、大体3ヶ月程度で本来あるべき順位として確定する。

とはいえ、これもケースバイケースで、外部からのリンクが非常に少ないサイトであったり、競合が多いようなケース、サイトができてまだ日が浅いような場合だと時間がかかる。

私の今までの経験だと上位表示するのに1年程度かかったというケースもある。
また、コンテンツの品質がよくないとGoogleから判断されれば、当然のことながらいつまでたっても検索順位は上がらず、検索からの流入も増えてこない。

クローラビリティに関する諸改善

Googleにはクローラーという仕組みがあり、ページを巡回して次々に内容を登録していく。
このクローラーの巡回しやすさをクローラビリティというが、クローラビリティが悪いと検索結果に表示されないページが多数出てきてしまう。
クローラビリティを改善するのは難しいのだが、この点において重大な問題があるといった場合には、適切な改善を行うと数週間程度で非常に大きな改善結果が得られることがある。

その他Webサイト全体に関わる諸改善

Webサイトの導線改善、グローバルナビゲーションの変更、URL構造の見直し、ページの正規化、重複コンテンツの整理、低クオリティページの削除、AMP化、表示速度のアップ、累積レイアウトシフトの解消・・・、といった様々な施策がある。
これらについては込み入った話になるので説明はしないのだが、Webサイト全体に関わる改善である。

ユーザーから見て使い勝手が良くなる改善は基本的にSEOの観点においても、プラスになりこそすれ、マイナスに働くことはまずない。
基本的にユーザーにとっていいことはGoogleが評価すると考えてだいたいにおいて間違いない。
これらの効果が出る期間は実にまちまちであるが、1ヶ月~3ヶ月ぐらいだろうか。
とはいえ、Googleから評価されるかされないかはなんとも言えない。
また、評価が上がったとしても、10個の改善を行ったなら、どれが効果をあらわしたかはわからないのである。

最後に

非常に歯切れの悪い感じではあるのだが、だいたいこんな感じかなあというところである。
SEOを長いことやっているとある程度予想がつくようになってくるのだが、それでも外れることのほうが多いし、やってみなければわからないというのが最終的な結論である。

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