京都に行ったらいきなりいけずの洗礼を受ける

夷川発電所 見聞録つまりエッセイ

京都に行った。
何と人として生を享けて初めての出来事である。
日本人として40年以上生きてきたが初めての出来事である。

関東人だとたいてい中学や高校の修学旅行が京都なのだが、自分は行ったことがない。
私のいた中学は1学年14クラスもあり、修学旅行で泊まれるようなホテルがないため修学旅行がなかった。
高校は私立だったので九州縦断だったのでこれはこれで楽しかったのだが、京都には結局行く機会がなかったのである。

さて、降り立ったのが神宮丸太町

仕事で京都で最初にこの駅に降り立ったのだが、駅の周辺に食べる店が一軒もないのに驚いた。
ビックリである。

やっと見つけたのがすし屋。
かなり高い店だったが、社長がおごってくれるっていうので入ったら、常連さんらしきお客さんがカウンターに3名。

「すいませんね。ご飯を切らしちゃって」

って言って職人さんが恐縮していた。

「ああ、ご飯がないんじゃしょうがないな。」

と思ったのだが、店を出た瞬間気がついた。
すし屋なのにご飯がないってありえないじゃん。お昼時なのに。

「一見の客はお断りってことなんだけど、そう言うと角が立つから遠回りにやんわり断るっていう京都人の本能だ」

早速京都人のイケズさの洗礼を受けてしまったのである(勘違いだったらごめんなさい)。

で、結局「鴨弘」という和食の店を見つけてそこでタンシチューを食べた(ちなみに店の情報はRettyからである。食べログは広告費を払う会社に優遇するのでなるべく使いたくないのである)

タンシチューはうまかったなあ。
なかなかこれは東京でもちょっとないでしょう。って感じ。

ここにはとてもいい風景があった。
何と京都の町の中なのにダムがあるのである。

夷川発電所だ。

夷川発電所

Wikipediaによると、有効落差わずか3.42メートル、常時出力280kwという実に小規模なダムである。この出力だと大体300戸分の電力を供給するぐらいだ。

でもこの何というか産業遺産っぽい雰囲気なのに現役で稼働しているというのが素晴らしい。家の近くだったら嬉しいのに・・・。

前置きが長くなった。
ちょっと散歩したりしたのだが、京都っていいね。って感じである。
何だか、異国みたいだ。

私が盛んに感動していたので、タクシーの運転手さんが、

「そんなに珍しいですか?」
「はい、素晴らしいです!京都初めて来たんですけど、外国に来たぐらい感動しました。」
「お客さんどこから来ましたか?」
「東京からです。」
「へー、東京からお客さん大勢来はりますけど。珍しいですね。」

ほんと、掛け値なしに感動した。

風景のほんの一つ一つが全て京都って感じ。
素晴らしいとしかいいようがない。

もし、まだ京都に行かれたことがない方がいらっしゃったら是非行ってみて下さいなのだ。

ちなみに仕事であるが、社長と一緒に京都まで行ったにも関わらず、アポを取った相手がすっぽかして会うことができなかったというオチである。
観光するために京都に行ったようなあんばいになってしまった。

それだったら社長とではなくって、別の人と行った方が絶対楽しかったなあ。更に言えばせめて一泊したかったわ。
京都や大阪って新幹線だと東京から3時間ぐらいで行けてしまうので、ギリギリ日帰り出張圏なんだよなあ。

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