検索順位が下ったとなると非常に焦ることになるだろう。
まず最初にやるべきことはなんだろう?

「まず冷静になること」

これが重要である。
一番まずいことは不安にかられてあれこれやってしまうことである。
システム障害でも不祥事の発覚でもなんでもそうだが、焦って行動に移すとそこからミスを生み、更に事態を悪化させることにつながる。

直近の2ヶ月以内ぐらいに何かやっていないか

もし、サイト構造に関わる変更や、今まで上位に上がっていたキーワードに該当するページについて大幅な変更を行っているのであれば、それが原因の可能性が高い。
その時の施策を確認するのがまず考えるべきことである。

サイト構造が大きく変わった、URLが変更になった、ページの内容を大きく変えたということがあればそのあたりに原因がある可能性が高い。
また、SEO目的で何か特別なことを行った場合は、そのあたりに原因がある可能性が高い。
SEO業者に対策を依頼したとかということがあれば、SEO業者のやったことに原因がある可能性が濃厚だ。

いずれにしても次項のSearch Consoleの確認は最低限必要。

Search Consoleの確認

  • インデックスからカバレッジを確認する。
    ここに重大なエラーが出ていたら、修正の必要がある。
    設定ミスやシステムの障害によって、該当のページのデータをGoogleが読み込めない状態にある。
    以下のようなメッセージが出現しているケースは1週間程度は検索順位を維持したとしても、その後検索結果に全く表示されなくなってしまうという大事件である。

    「送信された URL に noindex タグが追加されています」
    「送信された URL が robots.txt によってブロックされました」
    「サーバーエラー(5xx)」

    このようなエラーが出ていたら障害であって、早急に対処が必要だ。

  • セキュリティの問題
    ここに問題が表示されている場合は、サイト自体がハッキングされてしまっているということで、これまた早急に対処が必要だ。

以上を確認したら次に進む

検索順位とともに検索流入も下っているのかを確認する

普通は重要なキーワードでの検索順位が下がれば検索流入もあわせて下がるのが普通である。
そこで検索流入も下っているのかどうかを確認する。

検索流入が下っているかどうかは、Google Analyticsのオーガニック流入を見れば一目瞭然である。
この数値が下っていない場合は、基本的には実害はなかったということになる。

特定のキーワードにこだわりがあったり、ブランディングの観点で重要であったりするかもしれないが、実務上は問題がないケースである。
この場合は何らかの問題が起きているというわけではないので、静観するのが吉である。

検索流入そのものものが下っていたら

この原因は3つほど考えられる。

1.多様性に起因する問題

Googleは検索1ページ目にできる限り多様な情報を表示させようとする。
それはできる限り検索ユーザーの様々なニーズに応えるためだ。

そのため、1ページ目に重複する内容のページが出現すると、検索順位が大きく下落することがある。

  • 同じドメイン名で同じキーワードに対する記事が1ページ目に表示されている
    この場合はドメインダイバーシティと俗に呼ばれる問題が起こっている。
    原則的にGoogleは検索1ページ目に同じドメインで2ページは表示させないことが多い。
    自分のページの評価をすこしでも上回る、同じドメインのページがあれば、自分のページは検索上位には表示されなくなるのである。
    Amebloやはてなブログといった、同じドメイン名で様々な人が使っているようなサービスにはこのような現象がよく生じる。
  • 類似の内容のページが検索1ページ目にある
    同じような内容のページが検索結果にたくさん表示されると、ユーザーの多様なニーズに応えられないので、似たようなページは上位に表示させないという働きがある。
    この働きは俗にQDD(Query Deserves Diversity)と呼ばれている。検索上位に自分のページと内容が似ているが、更に優れた情報のあるページがあった場合はこのようなことが起こる。
    この場合は、現在上位にあるページよりも優れた情報を提供する必要がある。

2.一時的な下落

一時的な下落はよくあることである。

SEOの業界の俗語では「ヨーヨー現象」などと呼ばれる現象もある。
検索上位に上がってきたり検索の100位圏外に飛んだりを繰り返すことである。

これはよくあることなので別に異常ではない。
このようなケースでは、ページの中身をブラッシュアップしていけばいずれ上位に固定するのが普通である。
ただし、ブラッシュアップとは文字数を増やせという意味ではないことに注意。
検索しているユーザーのニーズにもっと沿うようにすることである。
より詳しくする、わかりやすくする、現在のトレンドを反映する、関連コンテンツへの導線を作ったりといった様々な内容が考えられる。

あとは、ヨーヨーではなくしばらく検索順位が戻らないというケースである。
このような場合でも1ヶ月ぐらい経つと順位が戻ってくるケースもある。
なので焦って色々やらないほうがよいのである。

3.しばらくたっても検索順位が戻らず流入も回復しない

この場合は、正直どうにもならないと言っていい。
Googleのガイドラインに違反するSEOを行った場合は、Googleからのペナルティということもあり得るが、現在ではまず見ない。
SEO業者に依頼した場合にはありうるかもしれないが、そうでなければペナルティはまずまずない。

この場合は残念ながら対策は何もない。

Googleは検索順位の評価指標を時々改定している。
評価指標が変わったため、順位が下ったと考えるのが妥当である。

今の指標に照らしてこの順位が妥当であるとGoogleが判断しているということだ。
なので、Googleが元に戻らない限り元の順位には戻らないのである。

ではどうすればいいのかであるが、今まで順位が高かったことはいったん忘れて、改めてユーザーのために良い情報とは何か?を考えて提供するように努めるしかない。
Googleはユーザーにとって良い情報を提供しようと努力し続けている。
良い情報を提供しているのであれば、それが独りよがりではなく真にユーザーにとって良い情報であれば、いずれ上位に表示されるようになるはずである。

それを信じて改めて頑張るしかないのである。