冒頭の詰将棋は「将棋を100倍楽しむ!」からお借りしました。

実戦は楽しいがとにかく上達にはつながらない。

とにかく実戦より地味なトレーニングが必要だというのである。アマチュアの将棋上達法いう本によれば特に重要なのが詰将棋であるという。
この本であるが、二級から四段まで昇段した経験から、上達するための勉強の方法が書かれている。耳に痛い話が多いのだが、とてもおすすめである。

詰将棋の重要性とは

確かに私も将棋ウォーズで初段になった時には、ひたすら3手詰めの詰将棋をやっていた。
繰り返し繰り返し解いて延べで5千問以上は間違いなく解いた。そうしたら1級から初段になり達成率は70%ぐらいまでイケたのである。
※ちなみに詰将棋をさぼって実戦ばっかりやっていたら瞬く間に級位者に陥落寸前である。やっぱり詰将棋大切。

なぜ対局をしても上達しないのか?それは間違った将棋を繰り返すだけだからです。たとえば、二級の人が将棋を指せば、「二級の人が指すレベルの将棋」になるわけです。上位者からみれば「筋の悪い将棋」です。<中略>
感想戦をすれば多少は学びの機会がありますが、相手も同じレベルなので「わかること」には限界があります。そもそも筋の良い指し方が思い浮かばないからです。「将棋の上達において対局は無駄である」対局しても上達しない。このことに気づくかどうかが、上達のカギになります。 <中略>
限られた時間を対局に使ってしまうと、将棋の勉強をする時間が残りませんので、上達しないまま時間が過ぎてしまいます。対局時間をできるだけ減らさなくてはなりません。「将棋の対局をした時点で、将棋の上達を捨てることになる」くらいのイメージを持った方がいいのです。 <中略>
アマチュア初段前後のレベルであれば、将棋上達のもっとも重要な勉強は「詰将棋」、二番目が「手筋」になります。 <中略>
詰将棋の本を用意する。(お勧め本は後述)1つの問題で考える時間は最大1分。1分考えて解けなければ回答をみる。本の最後のページになったら最初のページに戻る。すべての問題が一目で解けるようになったら終了。3周~8周くらいが目安。 <中略>
大切なのは、一目でわかるまで何度も繰り返すことです。これだけで、びっくりするほどの上達が見込めます。

アマチュアの将棋上達法

この本では詰将棋についてこのように言及されている。

詰将棋は短手数でもいいので、とにかく数をこなすことが重要であるといわれる。1手詰~5手詰をやるべしということだ。

本当に実戦では強くならないのか?

この本の作者は書いているが、最初の将棋を始めたばかりの頃は慣れる意味で実戦に意味がある。しかし、ある程度まで行ったらそれだけでは上達しないと述べている。
これは自分も経験しているのだが、私が小学生3年生ぐらいから高校に入るぐらいまでは毎日将棋をやっていた。
店に来たお客だったり私の父とかである。小学生の頃といえば強くなる盛りである。特に父はだいぶ強く当時の御徒町の将棋センターでは四段ぐらいで指していた。相当なものである。
将棋に打ち込んでいれば強くなるはずだが、初段にもなることなく、高校に入るころには嫌気がさしてしばらく将棋から遠ざかってしまったのだ。

将棋ウォーズのユーザーを見ているとすごい番数こなしているにもかかわらず、まだまだ段位に遠いユーザーを見ることができる。

延べ2,300回以上指しているが5級止まり

延べ4,500回弱指しているが5級止まり

延べ4,300回以上指しているが5級止まり

アイコンをぼかしにする必要はあるのか?なのであるが、まあ、そのあたりはまあとにかくひとまず脇に置いておくのである。そもそもぼかしても何となくわかるしw

こん感じで数千回も指しているのにいまだに5級程度にとどまっているユーザーが多々いるわけだ。

昔聞いた話である。
初段になるにはとにかく1万局指せ!
という言葉があった。

これはとても怪しい気がする。
級位者で1万局指している人がいないか探してもみたのだが、そもそも1万局指している人って段位者まで捜索範囲を広げてもほぼ見つからない。
「1万局指せ!」
というのはネット将棋のなかった昔の話の話。隙間時間に対局相手を見つけて指すなんてことが難しかったからせいぜい平均すると1日3局かそこら指すのが精いっぱいだろう。そうすると1万局指すためには3,300日以上かかる。単純に9年間だ。
まあ、9年間も将棋に打ち込んでいたらそりゃあ初段にもなるわ。っていう話。

とにかく実戦だけでは初段にはなれない。

とにもかくにも詰将棋

実戦以外の最重要トレーニングが詰将棋であるわけだ。

YouTuberとして有名な元奨励会員アユム氏は、将棋を覚えて1か月で初段になったそうだが、最初は詰将棋をやったそうだ。5手詰めぐらいまでで充分なのでまずは詰将棋をやったのが上達のためによかったと言っている。

またこれまた将棋のYouTuberである元奨励会員ヤス氏のウォーズで初段になるためにはでこんなことを言っている。

将棋の実力は、「序盤力」「中盤力」「終盤力」に分けられる。これらが実力の中に占める割合は、序盤力が1、中盤力が1~3、終盤力が5~7であるという。もう圧倒的に終盤である。

とにかく、詰将棋大事。ということである。時間がなければとりあえず詰将棋だけやるのが大事とのことだ。

再度 アマチュアの将棋上達法から引用するのである。

ぜったいに1手詰を馬鹿 にしてはいけません。1手詰を馬鹿にしていいのは五段 以上になってからです。最初に1手詰を200 問 程度を一目で解けるようにします。その後、3手詰5手詰 = 1000問に進んでください。1手詰が一目で解けるから こそ、3手詰が簡単に思えます。同様に、3手詰が一目で解けるからこそ5手詰がすぐに解けるのです。1手詰を馬鹿にすると、3手詰で躓(つまづ)くことになります。

1手詰を馬鹿にするなんてとんでもない!ということなのである。アユム氏も将棋を覚えたときにまずはおじいさんから1手詰の問題を渡されて、これをやったそうである。

将棋の実力の中で最もウエイトが高いのが終盤、終盤力は1手詰めから始めて徐々に積み上げるしかないわけである。詰将棋は遠回りのようで最も上達への近道であるというわけだ。

ちなみにであるが、増田康宏六段は「これ、言うと変な目で見られるんですけど、詰将棋、意味ないです」という発言で有名である。しかし、これはプロだからである。

「( 手数が)一桁台の詰将棋は解けた方がいいとは思うんですけど、それ以上の手数とか難しい詰将棋とかは実戦では役に立たないと思います。奨励会員クラスになれば一桁台は解けるんで、意味ないなっていうのはあります。 」

常識は敵だ。新時代を切り開く若き開拓者。棋士・増田康宏 20歳。

ということで、アマチュアには関係のない発言なのである。

さて、やっと本題。

スマホでどうやって詰将棋を勉強するか

スマホはいつも持っているので、これで詰将棋を勉強できたらベスト。
ベストな方法は何かを考えた次第なのである。以下の要件が必要だ。

  • 考えてわからなかった場合は、答えをすぐ見ることができる
  • すぐにわからなかった問題はブックマークをしておき後で復習できるようになっていてほしい
  • 1ページに1問だけ載っていることが望ましい。すぐにわからなかった問題についてブックマークしてする場合、1ページに複数問題あると、どっちにブックマークしたのかわからなくなる

スマホのアプリではすげーいっぱい将棋のアプリがある。しかし、答えをすぐにみることができるアプリが残念ながらほとんどない。みんなの詰将棋(iOS版 / Android版は回答を見ることができるのであるが、残念ながら有料。有料でも一回限りの買いきりであればまだいいのだが、1週間当たり100円または1カ月当たり240円という定期課金がある。

これがまだ詰将棋パラダイスのように毎日問題がリリースされるのであればまだいいのだが、そういうわけではないので躊躇する(たった月額240円というはなしではあるが・・・)。この料金であってもチェックをしておける機能があればいいのだがこれが残念ながらないし。

というわけでアプリではなく電子書籍がよさそうだ。Kindleならしおりをつけておく機能がある。

さて、1ページに1問だけという問題集はないか?なかなかないのだが、一つだけ見つけた。

サクサク解ける 詰将棋練習帳 林の巻 (マイナビ将棋文庫)である。3~7手詰の200題が収録されている。ちなみにこれはKindle Unlimited読み放題対象の本なので、Amazonプライムに登録しておくと無料で読める。
Kindleはしおりの機能があるのが素晴らしいのである。

3手詰:50問
5手詰:170問
7手詰:30問
が掲載されている。私はこれをひたすらやっている最中である。結構3手詰めも後半の15問ぐらいは結構難しかったりする。

前述の、 アマチュアの将棋上達法もKindle Unlimitedに登録されているのでこれで読み放題である。自分はめちゃめちゃ読み放題を活用しているのでおすすめである。

こちらは Kindle Unlimited による読み放題の対象ではないが「サクサク解ける 詰将棋練習帳 風の巻」という続編もある。

3手詰:40問
5手詰:120問
7手詰:40問
が掲載されている。次はこれをやろうかなと思っている次第だ。

ともかく、とにかく詰将棋なのである。