UMIDGI S3 PROは本当にコスパ最高のスマホだった

モノについて

UMIDGI S3 PROを買った理由

ポケモンGoをやっていて、動作がめっちゃ遅いのでスマホを買い替えたい!と思ったのである。
特にレイドバトルをやっているとめっちゃ遅く、またポケモンの回復をする際に何度もタップしても反応しない。
5回ぐらいタップしてやっと反応するというさまだ。最初はゲームの仕様自体がそんなものなのか?と思っていた。しかし、息子のスマホが同じくAndroidなのだが、買い換えてみたら全然反応が違うことが分かった。これはスマホが遅かったということだったのだ。

私のは1年ほど前にスマホは買い替えたばかりだったのだが、Docomoの一番安い機種、LGのLG style L-03Kである。
買い換えた直後は動作が安定しているし、充電も早いし、画面の解像度も高いし何の不満もなかった。しかし、ポケモンGoのせいで遅さに気が付いてしまったのだ(気が付かなければ幸せなのに・・・)。
ベンチマークソフト(コンピュータ機器の速度を数値化するソフト)でだ表的なAntutuベンチマークを使って調べたところ、しびれるほど遅いことがわかった。

Antutuのスコアは58646、「ユーザーの4%を上回っています」だそうである。普通にいえば「ユーザーの下位4%に入っています」だろう。現行機種にもかかわらずここまで遅いとは。

LG-style L-03K antutu ベンチマーク スコア 58646

Docomoでまた買い替えるとなると、2年縛りとかがあるのでもう買い換えられない。
色々調べて、日本国内で普通に動く(というふれこみの)SIMフリーのスマホを買うことにした。UMIDGIなる謎のメーカーのスマホである。

「うみでぃぎ」と勝手に読んでいたのだが「ユミディジ」と読むのが正解らしい。

さてこのスマホ3万円弱というお値段。
月々サポートという割引制度があるDocomoのスマホよりずっと安い。Antutuのベンチマークのスコアは14万程度の数字が出るらしい。しかし、Amazonを見ていると10万ぐらいしか出ないというレビューもある。
とはいえ、10万でも今よりは早いし、メモリ6GBと大容量だしまあ、これで行ってみるか。と決心して、

というわけでAmazonでポチっと。

届きましたよっと

箱はスウェード生地(起毛の皮)状の高級感ある表面仕上げ。これは国産メーカーでは見たことない。
でも届いたときからすでに傷だらけである。せっかく高級感のある箱に入っているのにもったいない。

とはいえ箱については何も期待していないので無問題。
箱の後ろ側には詳細なスペックが記されている。詳細なスペックはこちら

UMIDGI S3 PROの箱の裏側

UMIDGI S3 PROの主要なスペック

SOC Mediatek Helio P70/MTK6771T
RAM 6GB
ROM 128GB
Battery 5150mAh
Screen 6.3インチ 1080✕2340ピクセル

特筆すべきがRAMの6GB。ハイスペックモデルとされているXperia 1と同等である。
あとバッテリーが5,150mAhというタブレットなみの大容量である。っていうか8インチのタブレットの容量を上回ってるし。
国産のスマホと最大の違いはSIMが2枚差せること。SDカードスロットがSIMと共用になっていて、SDカードかSIMカードかいずれかを差すことができる。ここで見逃せないのがROMの容量である。ROM容量が小さいとSDカードが必須になるが、このUMIDGI S3 PROはROMが128GBと市販機としては最上位クラスの容量がある。これくらいあれば写真をバシバシ撮りまくっても全然平気である。
といったわけで、海外に行くときは日本のSIMと現地のSIMを両方差しておくなんてこともできる(最近は海外出張は職種が変わってなくなったので残念である)。

SOCとはパソコンでいうとCPUみたいなもの。Helio P70とは聞かない名前だが、スペック的にはSnapdragon 660と大体同じぐらいで中の上クラスという位置づけのようだ。

さて開封の儀

中の梱包材もスウェード生地状。

取り出してみる。

UMIDGI S3 PROを取り出したところ

ずっしり重い。なんとスマホカバー付属である。

UMIDGI S3 PROに付属のスマホカバー

バッテリー容量が大きいのはだてではない。重量216.6gと一般的なスマホより50g程度重い。モバイルバッテリーを持ち歩くことを考えれば軽いといえなくもないが、持ってみるとズシっという質量を感じること間違いなしである。

カバーを外してみた質感としては悪くない。安っぽい感じはしない。どうやらプラスチックではなくセラミックらしい。
カバーを取っても大きく、片手で持って操作するには厳しい大きさではある。まあ6.3インチのモニターなので、8インチタブレットとスマホの中間のような大きさだし。

電源を入れてみる

起動はすごく早い。
日本国内の携帯キャリア会社の独自のプログラムとかが入っていないいわゆる「ピュアアンドロイド」であることも関係しているのかもしれない。
中国製スマホなので日本語対応大丈夫なのだろうか?と少々不安であったが、起動すると最初に言語選択が表示される。

UMIDGI PRO S3 セットアップの言語選択画面

これで日本語を選択するとこんな画面になる。

UMIDGI S3 PROの日本語のセットアップ開始画面

上の写真と違うのは画面をキャプチャすれば楽だということにこの時点で気がついたからである。

そのあとがとっても感動で、Wifiのパスワードを入力したら、自動的に古い方のスマホからの移行が自動的に起動する。古い方のスマホで「Ok Google、デバイスのセットアップ」と話すと、自動的にセットアップが起動して、これに従っていくだけであっさりと移行が終わってしまう。

マジで楽だ!

初めて使ってみた感想

1.画面がメチャきれい

である。特に黒の色が漆黒の黒という感じでとても深い黒である。息子の使っている有機EL液晶のGalaxy Feel2 SC-02Lと比べてもそん色ないというか、UMIDGI S3 PROの方がきれいである。

このディスプレイの液晶について調べてみた。どうやらすごいもののようだ。LTPS液晶(低温ポリシリコン)という技術が使われている。ガラス基板上にシリコンを形成するという技術で、高精細な表示を実現できるらしい。そして、制御回路をガラス基板上に生成できるので、ディスプレイのふちを細くできる特徴があるとのこと。確かに、ふちはすごく細い。

UMIDIGIは中国の深圳のメーカーらしいのだが、こんなに安い製品であってもスゲー技術をを盛り込んで販売している。改めて深圳の工業技術ってスゲーなあって思う。

2.早速ベンチマークしてみた

Antutuベンチマークやってみましたよ。
結果である。じゃーん!

UMIDGI S3 PRO Antutu ベンチマーク結果

ちゃんと看板通り14万越えのベンチマークが出ておりました。

ベンチマークの数字がいいだけで実際には遅かったりする。という可能性も否定しきれない。そこでポケモンGoを早速やってみた。

「おっ!おーーーっ!おおおおおーーーっ!早いぞ」

ポケモンをキズぐすりを使って回復させるのがLG style L-03Kでは5回タップしてようやく1回反応するというレスポンスの悪さだった。
しかし、これが普通に回復する。タップするとその瞬間にちゃんと反応してくれる。これだけで感動である。

レイドバトルとかやってみたら、ゲットチャレンジでこれもカクつくことなく普通にボールが投げられる。

普通にプレイできるのである。いやあ、これはポケモンGoがはかどりそうだわと思った。

誤算だったこと

その1.モバイルSuicaが使えなかった

NFC対応となっているのでモバイルSuicaは使えるものかと思っていた。うーむ大失敗。

モバイルSuicaもNFCの一種なのだが、日本国内の規格なので日本仕様のスマホでなければ対応していないというわけだ。こんなことは常識なんだろうが恥ずかしながら知らなかったわけである。情弱といわれそうな感じである。

モバイルSuicaに定期券を入れているので、通常のSuicaに戻せないか調べてみたができないという結論である。結局、幸いなことに定期券の残期間は2週間ぐらいしかなかったので、2週間使ったらモバイルSuicaをやめることにした。

モバイルSuicaはとても便利なのでだいぶゲンナリした。

その2.安定してなかった

これ、本当に参った。
よくアプリが死ぬなぁと思っていたら、二三日たったら、すぐにどんなアプリも死ぬようになった。

  • Chromeが停止しました
  • 「Twitter」が繰り返し停止しています
  • Googleマップについても
    マップが停止しました
  • YouTubeが停止しました
    Googleカレンダーについても
    「カレンダー」が繰り返し停止しています

といったメッセージがアプリの起動時に表示されてソッコー死ぬのである。

「これ全然使えないじゃん!」

やっぱり中華製スマホはダメなのだろうか?と思ったのである。

結局どうなったのか?

しかし、Amazonで買ってるから最悪返品すればいいや・・・。と思って、Amazon経由でUMIDIGIに問い合わせてみた。

翌々日回答が届いた(Amazonに連絡をしたのは夜だったので、営業日としていえば翌日に回答したというスピード感。これだったら早い対応という感じじゃないか)。

お客様へ
いつもお世話になっております
スマートフォンをリセットして試して改善されますか?
設定→システム→リセットオプション→すべてのデータを消去→モバイル端末をリセット
リセットする前に、スマートフォンで必要な資料をバックアップしてください。
ご迷惑をかけて、本当に申し訳ございません
よそしくお願いします。

「よそしくお願いします。」とか日本語はおかしいが、Amazonのレビューにあったようにクレームしても無視という事態はなかった。

再インストールかぁ、面倒だなあと思ったが、移行は簡単だったしもう一回ダメ元でやってみるかと。

結論 ちゃんと動くようになった!

ファームウェアのバージョンも変わっていた。どうやらファームウェアにバグがあった可能性が大である。でもこれ以来1カ月ぐらい使っているが実に快調である。
キビキビ動くし、安定している。ファームウェアにバグがあるってままあることで、これは中華製に限ったことではないよね(多分)。

Amazonのレビューでは★1つもそれなりにあったが、改善されているように思う。強制再起動地獄に陥るとか、起動できないとか、フリーズバグがあるとか、受話音量が小さくて聞き取りにくいとかそういった現象はなかった。まあ、このあたりのレビューを見てファームウェアを修正しているんじゃないかな。

1カ月程度使った感想

全般的な満足度

モバイルSuicaが使えないことを除けばもうこれでいいんじゃね?っていうか最初から中華製スマホにしておけばよかったと思ったぐらい満足である。今使っている携帯のキャリアは家族全員Docomoなのであるが、端末がDocomoから買ったものではないこともあるし、いっそのことDocomoをやめてイオンモバイルあたりのMVNO(格安通信業者)に移行しちゃおうかと思う。

これを書いていてますますそう思えてきた。

カメラがすごくいい!

LG style L-03Kは動作そのものは安定していて悪くはないのだが、カメラはとにかくなかなか焦点が合わないので、イライラすることが多かった。
とにかく手ぶれするし、焦点があってない写真が撮れることが多く信用できない感じである。

暗いところではノイズが乗るし、特に焦点が合わないしで困っていたわけなのだ。

このUMIDGI S3 PROのカメラはSONY製の4800万ピクセルのデュアルレンズである。しかも光学2倍ズーム搭載。これがなかなか使えるのだ。

ちなみにこの写真は今日行ってきた金魚の養殖場の写真である。時間がなかったのでぱぱぱぱぱっと適当に撮ってきたのだが、結構いい感じに撮れている。
原寸大で見るとノイズが目立つが、さすがに4,800万ピクセルそのままで使うことはあり得ないので、全然問題なしである。
水しぶきが飛んでいる感じがすごくいいなこれ。UMIDGI S3 PROで撮った金魚の養殖場の写真のアップ
画像をクリックすると拡大しますよ。

この日我が家が買って帰った金魚である。ちなみに1匹50円。安っ!

UMIDGI S3 PROで撮った金魚の写真
画像をクリックすると拡大しますよ。

ついでに我が家の近くの牛久大仏。金属製の仏像として一番高いというギネスブック認定の建造物である。UMIDGI S3 PROで撮った牛久大仏

これまた画像をクリックすると拡大しますよ。

暗いところも撮ってみた。我が家の台所であるw
これまた画像をクリックすると拡大しますよといい加減しつこい。

適当に撮っただけでもわりといい感じに撮れるのである。さすがSONY製である。私は写真が不得意でスマホの写真でまともに撮れたためしがない。しかし、このスマホだったら結構イケそうだなぁ~って思っている。

電池はすごく持つ

通勤時間の間にポケモンを獲ったりして2時間ぐらいスマホを使ったとしても全然不安がない。バッテリーをめちゃめちゃ使うことで悪名高いポケモンGoでも1時間使って15%ぐらいである。

アプリを使わない限り本当に電池が減らない。ガラケーかよっていうぐらいな感じである。

ちょっと残念なこと

ストラップ穴がない

標準でついているスマホカバーにはストラップ穴がない。
スマホそのものに穴がないのはまあ仕方がないが、カバーには穴をつけておいてほしいものである。モバイルSuicaが使えないためSuicaのカードを入れるカードホルダーが欲しいこと、そのふたつの要件を考えると手帳型のカバーとなる。その中で安くてよさげなこれを買った。

重たいスマホが更に重たくなり、ポケットに入らなくなるが我慢するしかないかという感じである。私はよくスマホを手から落とすので、ストラップは絶対につけておきたいのである。もっとなあ、ストラップをつけるという習慣が広まればいいのにといつも思う。
よく画面がバッキバキのiPhoneを使っている人がいるが、ストラップがあれば防げるのにといつも思う。

このUMIDGI S3 PROは重たくかつ大きいので、片手で操作しようとすると落とすことは必至である。

UMIDGI S3 PROの手帳型のカバー

質感などはまあまあだがいかんせん大きい。ワイシャツの胸ポケットには入らなくなることがある。このあたりは要改善で、UMIDIGIには次バージョンではもっと5.5インチぐらいと小さくてストラップ穴のあるスマホを作ってもらいたい。

最初から貼られている保護シートが剥離する

少し浮いてきている。別に大した問題ではないのだが、気になりだすと気になる。

最後に

かなりいいと思う。3万円しないでこれが買えるのだからコスパは最高だ。

もし万が一不具合があったとしても、Amazonで買えば最悪返金対応が取れる。というわけで激しくお勧めしたいわけである。

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