※この記事は2008年に公開し、2019年に加筆修正を行っております

この記事をご覧になり作り方を参考にされた方がいらっしゃいましたらコメントくださいませ。ブログ運営の励みになりますので。

とりあえず完成写真を載せました。
よくまあ、作ったものである。

スモーカーが欲しいと思ったいきさつ

お盆休みが長く、時間があったので、旅行に行きたいと思ったのだ。今までお盆が長いことなんてなかったので、予約などしていなくて、案の定どこも予約でいっぱい。どこに行くにも混んでいるだろうし、長蛇の列に並ぶのは嫌いだし、疲れるし、どうしたもんか・・・。

天啓のようにひらめいたのが、スモーカーを自作することだった。我が家は時々庭で燻製を作るのだが燻製を作るための容器(スモーカーといいますな)が小さくて、大した量を作れなかった。

燻製は漬け込んだり風乾したりと下ごしらえにとてもとても手間暇がかかる。おおよそ1昼夜ぐらいはかかるのだ。
下ごしらえは大量に作っても大して手間が変わらない。

また、燻製はおいしいのであっという間に食べてしまう。だから、

とにかく大量に作れるスモーカーが欲しい!

のである。
大きいのを買おうとずっと思っていたのだが、ホームセンターでは大きいのは売ってないし、ヤフオクとかで買うにしても高い。
また、大きいのを買ってしまったら使わないときにどこに置いておくか?という困った問題がある。
ドラム缶をスモーカーにするのもいいのだが、庭に置いておくのも見栄えが良くない。

・・・ならば、レンガで庭に常置するものを作ってしまえ!

と思ったわけだ。
しかし、自分は非常に不器用で、どれくらい不器用かというと、20高倉健ぐらい不器用である(高倉健というのは不器用さの単位です。念のため)。

「出来たらいいけど本当に出来るの?やめようよ。できないよ、無理だよ・・・」

妻の見解である。
しかし、やるのだ。不退転の決意。断じて行えば鬼神もこれを避けるというではないか。

意を決して、ホームページなどで作り方を調べる。結構ありそうでないものだ。花壇をレンガで組むやり方は結構ある。まあ、バーベキューコンロの作り方もなくはない。しかし、スモーカーをレンガで造る作り方は結構ないというか、全くといっていいほどない。
であれば、自分で企画して作るしかあるまい。

どうせなら、バーベキューも時々やるので、バーベキューコンロと兼用のものを作ろう。
燻製をいっぱい作れて、バーベキューもできるもの。

っていうわけだ。

バーベキューコンロ兼スモーカーの構想

いろいろなホームページをみてイメージをまず作る。

前面を全て開口にして燻製の網を載せられるように。上も開口してバーベキューが出来るように。
ということで考えたのがこの形状である。

形状から考えてレンガの個数を計算した。
高さ10段で、同じように組んでいくと美しくないので、互い違いに組むので、長いレンガとその半分の長さのレンガが必要。長いレンガ80個、短いレンガ8個が必要だということがわかった。
その計算根拠が図である。

上の図のオレンジ部分が半分の大きさのレンガである。
レンガの個数は分かった。

あと何が必要か。セメントだろう。
セメントどれくらいいるものやら。花壇の作り方を見ていたら、セメント25kg、砂60kgが必要だとのこと。すごい量である。

一番役に立ったのがコメリのホームページ 。レンガの積み方を動画も交えて説明されている。素晴らしい。
このようなページを見つつ、構想を考える。
土台をセメントで作るのは面倒なので、正方形のレンガを土を掘って9枚並べてそれを土台にすることにした。
燻製の網を載せる場所は、レンガの間に針金を渡してそこに載せればよかろう。3段積めれば結構な量は作れるはず。
下から4段目の上に針金を渡し、それから2段おきに針金を渡すつくりにした。

コメリのホームページなども参考にして、買い物リストを作った。

  • レンガ(長方形) 80個
  • レンガ(正方形) 8個
  • セメント 25kg(作ってみてわかったが実際は10kgあれば大丈夫なことがわかった)
  • 砂 60kg(これも実際は30kgもあれば大丈夫なことがわかった)
  • レンガごて
  • 水平器
  • 敷石9個
  • 針金

以上を購入。ブラシはたわしを使い、たるはバケツを、セメントを混ぜるおおきな容器は子供の砂場を使うことにした。
たるまで買うと非常に金額がはる。5千円も出して1回しか使わないのはつらすぎる。
後でわかったが、そんなものいらない。大きなバケツで十分である。ご参考までに。

実際に使用するものは、上記のリストのほかに下記も必要。

  • バケツセメント混ぜ容器(20リットルバケツで大丈夫)
  • 大きい入れ物(レンガを水に浸すためのもの、レンガがいくつか入ればいいが大きいほうが作業が楽)
  • スコップ
  • たわし
  • 金鎚

ちょっとした行楽に行きその帰りにホームセンターによって、上記の物品を購入。
すごい重量になった。
車の後ろが沈んでいる。
大丈夫か?
って感じ。

用意した材料を写真で撮ってみた。全て撮ったつもりだったのだが針金は写真の中に撮り忘れた。
すごい量である。その他水平器なども買ったので、1万3千円ぐらいかかった。

実際に作ってみる

もうここまできたら引き返せないのである。

1.地面を掘る

めったに体を使わない仕事をしているので、少し掘るだけですぐ疲れてしまう。虚弱体質なのである。
休み休み作業していたら暗くなってきた。

スコップの木のグリップが取れてしまった。ここで1日目終了。

2.敷石を入れる

結構、いやすごくこれが大変。


水平器を当てて水平をとらないといけないが左右・前後奥行きをきっちり全て水平にしないといけない。
タイルとタイルの間には隙間を空ける。隙間を空けないと雨が降ったときに水が抜けないからである。
隙間と隙間の間隔が違うと統一感がないので、厚さ5mmぐらいの板を差し込んでぴったりに合わせる。

3.レンガを水にひたす

他の作業と平行して、あらかじめレンガを水に浸しておく。

レンガを水に浸した瞬間に、炭酸ガス入浴剤を入れたときにように泡が出始める。かなりの量である。
泡が出なくなるまで浸しておく必要があるがかなりの間出ている。
この作業を怠ると、セメントがちゃんと接着しなくなるようである。多分30分ぐらいは泡が出続ける。

4.1段目を積む

1段目の下にはセメントは塗らない。つまりブロックの上に乗っけているだけである。

後日談なのだが、これを作ったその年の冬に我が家は引越しをしたのだ。
固定しなかったので引越し業者に運んでもらうことが可能だった。
しかし、運搬は非常に大変で男性8人がかりで運びながら、

「重い!腰が壊れそうだ!」

という感想であった。申し訳ないことをしたものである。

5.セメントを混ぜたり

セメントを混ぜるための容器としては、子供の砂場になっているてんとう虫がたのプラスチック容器を使った。この容器の中で水を入れるわけではないので、容器にくっついて容器がだめになってしまうということはないのでこれで十分である。
もっと言えば、こんな大きい容器がなければないで、大き目のバケツでも別に大丈夫だと思う。でも大きいほうがスコップを使って混ぜることが出来るので確実に楽だ。
スコップを使って混ぜても、完全に混ぜるのは結構大変なので・・・。

6.セメントを流しながら積む

厳密に言うとセメントではないらしい。

セメントを砂と混ぜたものは「モルタル」、さらに砂利も混ぜたのが「セメント」。ちなみに、セメントに水だけで溶いたものは「ノロ」というそうな。
この辺の作業はコメリのホームページのホームページに、レンガの積み方の動画があるのでそれを見るとよく分かる。

素晴らしいページなので、もしトライするつもりであれば見るべき、いや絶対見ろって感じである。

今回はセメントと砂を混ぜているので厳密にいえばモルタルが正しいわけである。

さて、上面にセメントを流すときは2本の線を作るように積む。側面にセメントを流すときは上から流し込む。上面は大して問題ないが、側面に流しいれると、下にどんどんたれてしまう。たれてもいいということなのだが、ほとんど流れてたれてしまうのだ。
流し込んで数分すると少し固まるので、少し固まったセメントをコテでとって溝にふさぐ。これが難しい。うまくいかないので指でやる。

水平をとるのはそれほど面倒ではない。
水平器を当ててみて高くなってしまっている側を、金づちの柄の部分で叩く(鉄の側で叩くと多分割れちゃいます)。それでも修正できなければ、レンガをいったんとって低い側のセメントを増やせばOK。高くなっている側を叩けば、セメントが側面からはみ出してくるので大丈夫だ。
塗って30分ぐらいしたらたわしでこすってはみ出たセメントを落とす。簡単に落ちるが、残ってしまっているのも味があっていいのでそれほど神経質になる必要はないとのこと。でもあとで、もっときれいにやればよかったなあと後悔。
3段目まで積んだところで腰が痛くなり2日目終了。

痛くてまっすぐ立てない。まるでぎっくり腰になったときのようだ。ぎっくり腰のときは、「ぎっくり」という一撃があって、そのあと、10分ぐらいは強烈に痛く、そのあとは立って歩くのが非常に難儀な感じの痛さだったが、それに似ている。嫌な予感がした。このまま、腰を痛めてしまったらお盆明け会社に行けない。その日はバンテリンを塗り、ロキソニンハップという湿布を貼って早々に寝た。

3日目の翌日も腰が痛い。

7.針金を渡す

どうなることかと思ったが、とりあえず腰の痛みもとれて作業続行。

一つ困ったことがあった。
砂と混ぜたセメントが大量に残っていたのだが、これに水を混ぜても全く硬化しない。ただの砂に成り果てていた。
仕方がないので、これを庭に捨てて改めて混ぜなおすことにした。それでも全然セメントも砂も余ったで問題ないっていうか、それでも余りすぎであった。
土台をセメントで組まないので、すごく少なくて済んでしまったのである。

妻が2種類の高さの椅子を用意してくれた。低い段のときは低い椅子、高くなってきたら普通の高さの椅子に座って作業する。これが正解だったらしく、かなりやはり腰は痛かったが、まあ何とかなった。
針金はホームセンターに売っていた番線というものを使う。これは鉄筋などを結束するための針金であるため中央部分で丸く折り返されている。それを切らずにそのまま使ってみた。割といい感じ。

後日談であるが、「これって錆びてダメになっちゃうんじゃね?」と不安になったのである。
実際にはこれを作って10年以上経過しているが大丈夫である。

4段目と8段目にはタピオカジュースを飲むときのような太いストローをはさんでいる。ここに先が棒状になった温度計を突っ込むようにするためである。バーベキューコンロであればこんなものはいらないのだが、燻製には温度管理が必要なので、そのような考慮をしている。

8.完成

写真に写っているのは不肖の息子である。
腰はやっぱり痛かったが幸い翌日に残らなかった。非常に充実感があって、妻も、

「こんなものがまさか作れるとは思わなかった!」

という感想を述べていた。自分もそうである。大変だけどやれば出来なくはないという感じ。

お盆休み中はセメントを硬化させないといけないので、バーベキューや燻製はやらなかったが、それでも満足であった。
とりあえずこの状態でバーベキューをやる分には全く問題ない。

上から1段目の番線の上に鉄板を渡し、そこに炭を載せてバーベキューができる。

バーベキューやってみた!

バーベキューコンロの前にブロックが積んであるのは別に取り立てて意味はない。

燻製を作ってみた

ちなみにこのバーベキューコンロを作ったその年の冬に引っ越しをしたので庭の風景が変わっているのである。

見てもらえばわかるのだが、板をこのように組み合わせてある。ただ単に板をL字型に組み合わせただけである。

素人仕事だったので、前面の部分に隙間ができてしまっている(レンガが微妙に凸凹)。次に作ることがあれば(もうイヤだけど)このあたりきちんとしたい。また、板を固定するための金具か何かを設置するのが吉であろう。板を固定する仕組みがないのでブロックで押さえてある。見た目はダッサイが実用性としてはまあ結構なかなかだった。

こんな量を一度に作れるのである。素晴らしい!

特に卵の燻製が好きなのでこんなに作ったのであるが、あっという間に消費してしまうわけである。

皆さんの参考になれば幸いである。