すごい改善のExcelセミナーを受けてみた

すごい改善のセミナー会場 ITがらみ

すごい改善の吉田拳さんのExcelセミナーを受けてきたのだが、非常に面白かったというか、実務的に役に立つ内容だったので紹介する次第である。

Excelを全く初めて使う人に対応した内容なので、退屈なのかなぁ・・・。とも思っていたわけである。私はかれこれLotus 1-2-3の頃から表計算ソフトを使っていて、Microsoft Office Specialist資格も一応持っている。
数百人単位で使う基幹業務もGoogle Spreadsheetを使って作ったりしていたので、どれくらい得るものがあるのかなぁと思っていた次第なのだ。

それがでもそんなことなくて驚きであった。実践重視のセミナーというのは確かに嘘ではない。
たった4時間でExcelを使いこなすようになるセミナーというのは誇張ではない。

確かに最初は「計算式を入力するときは = をセルに打ちます」とか、本当に当たり前のことを説明するのだが、最初の基礎の部分の説明でも意外に知らないことが多かった。
例えば絶対参照の設定($で参照するセルを固定するので、絶対参照っていうんだこれ・・・ってそもそも知らなかった)をするにあたって、F4を押して入力するとか(まあ、知らなくても普通に使えるけど)。
オートSUMは表をぐるっと囲ってやって、Alt+Shift+=のショートカットキーを打つと、右や下の余白のセルがあれば、全部の余白のセルに自動的に合計が入るとか。知らなくても全然差し支えないのだが、へーーーーー、って感じであった。

トリビアの泉 爆笑神回

後ろに担当のインストラクターさんが何人か待機していて、ちょっとまごついていると、

「あ、ここは、こうしてください」

と教えてくれる。自分の息子ぐらいの歳ぐらいのインストラクターが教えてくれたりして、ちょっと恥ずかしい。あれ、おかしいな、自分Excelって他の人に教えてたよね・・・って、初心者に戻った気分である。
それにしても10人以内のセミナーでサポートの人が3人って手厚い。つまづいている人をすぐに発見してフォローして、その間は講師の説明も一旦止まって先に進まないという進行方法である。
普通は、できなくても放置だと思うので、本当に丁寧である。

それからまあ驚いたのが、集計資料の作り方。

様々な要素が入っている集計資料の作り方を実際にみんなで作ってみるのだが、実に驚きである。
わずか1時間程度Excelの予備知識を説明したあとで、実に面倒くさそうな表を作るのだが、これが目からウロコ。

データーのシートと集計のシートは別にあって、データーのシートからいかに素早く、効率よく作るかを説明するのだがこれが実に「賢い!」という感じである。
自分の場合だと今まで、いくつかのピボットテーブル作って、それを貼り付けるといった手順でやっていた。これ自分が作るなら手作業とはいかないまでも、毎月10分ぐらいかかるかなって感じでああった。
それを、複雑な関数もマクロも使わないで、それが一発でできるという方法だ。
ひとことでいうとデータのシートの作業列を作って、集計のシートはSUMIF関数でおりゃっ!と一気に集計するのである(カンの鋭い人ならこれだけでわかるかも・・・)なるほどこれは賢い。

あと、もう一つはパレード分析からグラフをつくるという作業。
IF関数、SUMIF、COUNTIF関数といった初歩的な関数と、ピボットテーブル、グラフが作れるというもうこれで充分使いこなせるでしょという内容である。

Excelのセミナーというと、知識を教わるというイメージがあるかもしれないが、知識ではなく、知恵を教わるという内容である。

Excelってある程度使えるようになると、力技でなんとかできるようになってしまう。そこで進歩が止まってしまうのだが、それを突破するのは知識ではなく知恵である。

すごい改善という会社は、様々な会社のExcel業務を外注で請け負っていて、そのノウハウを傾注して作っている内容とのこと。Excelの知識だけではなく知恵までも初めて学ぶ人に教えて、消化してしまうというのが本当にプロである。

こんな内容だったら、自分が本社事務をやっていた20年前に受けておきたかったと思ったのである。
5万円という金額は安くはないと思うが、Excelを日常的に使う人なら受けて絶対に損はないはずである。予備校の夏期講習や冬期講習の一つの講座が5万円って考えると、Excel一生使えるしすごくコスパがいい(まあ、別物だけどね)。

私がやっているSEOという仕事はExcel(Google Spreadsheetでもいいが)を日常的に使うので、これから報告資料の省力化に活用しよう、というか活用するのである。

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